先日 リクルート suumo(スーモ)『語りたいマンション特集』で 建築のプロとして 取材を受けました。今週3月14日火曜日から各駅に無料配布されている情報誌で「プロの読み解き」コーナーに 一部が掲載されています。
「語りたいマンション」の共通点は 「このマンションでずっと暮らし続けたい」というそのマンションの住民の強い思いが表れていることです。つまり 住んでいる人にどれだけ愛されているマンションなのかでその資産価値が決まります。新築時ではなく何年か経って中古になった時に そのマンションの本当の価値が現れるのです。
「駅に近い、利便性がよい」というような外的立地条件も大切ですが
それ以上に 「住み心地がよい」という心理的な安心感が最も重要視されているのです。
子どもにもいずれ譲りたい。または 子どもにもこのマンションで暮らして欲しいと思う住み心地の満足度が高いことが一番の特徴です。
そして このマンションを買いたいと思う人が常にいる。つまりは外部から見ても良いマンションと思われる価値が分かりやすいことです。
経年後も選ばれる価値あるマンションの条件は
①住民の資産価値への意識が高いこと
資産としての維持が計画的にきちん実行されていて 資産価値を上げることも考えられている。
②住み心地がよい人間関係を築いている。
世代を越えた多世代が繋がり 経年後も続いていく関係が築ける環境を作り続けていること。
③集合住宅という戸建住宅とは違う共同生活のメリットを認識している
このマンションを愛する価値観が同じ人との暮らしがある。
繋がり、連帯感、このマンションの自慢・誇り・好みが共通していること。
④マンションの管理組合の考え方・差別化が マンション価値を上げている。
住民が一番よく分かっているそのマンションの良さをより深く掘り下げ
そのマンションならではの特徴とビジョンを表現できている。
マンションの管理組合の取り組み方でマンション価値も大きな差を生む時代です。
これからは 日本でも海外と同じように中古住宅の価値がますます見直されてきます。
マンションの数も増えました。
その中で 経年後も選ばれるマンションは そこに住む人間次第ということでしょうか。
今週号 リクルート suumo(スーモ)『語りたいマンション特集』には
選ばれた素敵な中古マンション事例が掲載されています。
どうぞ参考にしてください。