7月末に 2018年度の全国学力学習状況調査の結果が出ました。
現在の日本の子どもの姿の一面かもしれませんが
一般的な学力の傾向が なんとなくみえてきます。
基礎的な学力はあっても
そこから自分自身で考え、考察し、
記述するような、思考力や表現力が弱いと
学力テストの結果からは 出ているようです。
自分なりの考えをもって それを広げていく力が弱い…
これは 現在の子どもだけではなく
日本人の昔の教育を受けた今の大人にも言えることではないか
と私は思いました。
そして 改めて
これから よりグローバルな社会なってくる世界で生きていく未来の子どもたちに
いま、本当に必要なことはどんなことなのだろうか?と考えます。
そのために 親は何を考え どう行動していることが良いのでしょうか?
いつの時代も 親は初めて親になり
初めて子どもの教育という難題を抱えるのです。
子どものために できるだけのことをしてあげよう、
いろいろな経験をさせてあげよう、と考えることは
親として当たり前のことかと思います。
そして時代の流れがより速くなっていく現代では
なおさら、どう子育てをしたらよいのか、焦り悩むことだろうと思っています。
しかし 私は つくづく思っています。
子どもの早期教育がエスカレートしている最近に疑問を持っています。
時間の流れが速くなるほど ゆっくり行動し
大人は「待つ」ということが いかに大切になるのかと考えているのです。
ぼーっとしている時間や
何も言われないで 放っておかれる時間が
人間にはとても大切だと思っているのです。
特に 子どもたちの頭の中は 雑念がなく
透き通るような真っ白な状態です。
その中に 大人の普通の考えや大人が良かれと思う経験をどんどん押し込め
大人の都合で 速く速くと次から次へと行動させる事は
とても もったいない気がしています。
空想の世界や ゆったり流れる時間が
新しいものやオリジナルな才能を伸ばすのです。
与えられてばかりいると 自分らしさは どんどん消えてしまいます。
子どもには できないことがいっぱいあります。
そして それを達成していく過程が一番大切になります。
子どもの思考力を伸ばすためには
何かをしているときには できるだけ声掛けをしない!
親が 先へ先へと手を出さない!
子にはできないことは できていないのだとはっきり教え
考えさせる時間を与え
親は待つ時間、いや 親の時間として自分の時間を大切に使っていて欲しい!
親がレールを敷くことは止める!
放任とは違います! 放っておき、見守ることが大切なのです。
親は 子どもの自立を促すことを考え、行動する事がとても大切なのです。
そして 子どもが オリジナルなことをしていたり
話したりした時こそ 褒めて認めてあげることが大切になります。
人と異なる発想や意見を自信をもって言えることが とても重要になります。
みんなと同じというより ずっと素晴らしいことなのだと
褒めてあげる事も必要だと思います。
子どものゆったり時間と同様に
次から次へと仕事をしている大人たちにも
本当は ぼーっとしている時間が大切で
勝手にいろいろな発想ができる時間が重要なのではないかと思っています。
ところで、今回の学力テストで 高成績を残した県は
秋田・富山・石川等の 日本海の穏やかな地域だったそうです。
そして 大阪・東京・神奈川等は 残念な結果だったそうです。
理由はよく分かりませんが
歩く速さにも表れるような生活のリズム等の
環境や習慣が影響しているようです。
一概には言えないかもしれませんが
子育ての結果は その子供が社会人になった時に表れるものだと思っています。
子どもの頃に育った環境は 本当にとても大切になるのです。
そして 何よりも 子どものお手本になる人は
一番身近な親であることを忘れないで欲しいのです。
自分の好きなことを楽しそうにやっている親を見ながら育つ!
そのために勉強もし、生き甲斐をもって 社会に貢献している親を見ながら育つ!
いつも笑顔の親を見ながら育つ!
子どもにとって そんな親と向き合える住まいという環境は
とても大切になります。