今 私は80歳代になっても仕事をしていたいと思っています。
それは 自分が作った会社を創業50周年まで持続させるために 頑張ろうと思ったからではありません。
私が80歳代まで仕事はできるだろうと思えたから
会社の創業50年が目指せると思った…という逆の発想が本当のところです。
私が80歳でも仕事はできると思った訳は 自分の90歳の母からのアドバイスがあったからです。
そして その言葉は母を見ていて 私自身が実感できたからです。
何かを もう辞めようと思った時から 人間のその成長は止まる、いや、衰えていくのです。
頭を使わなくなったとたんに あらゆることが忘れっぽくなり
つい最近まで覚えていたことさえ 忘れてしまうのです。
身体がそういう司令を出して機能してしまうようです。
90歳になると 気持ちとは裏腹に 気力を維持するという体力も落ちるそうです。だから 母は私に 「85歳くらいまでならば なんでも普通にできるはずだ」 といいます。
私の母は 現在90歳ですが 日常の生活は すべて自分でできます。
銀行にも 美容院にも そして病院にも 一人で行きます。
最近までは 能の舞台で シテ(能の主役)として謡(うたい)を披露していました。
舞台では 着物を着て 背筋をしっかり伸ばして 声にもハリがありました。しかし 80代の後半から 一緒に謡っていた自分より歳下の仲間が 次つぎと亡くなり 謡が楽しくなくなってきたので もう辞めようと思ったそうです。そのとたんに 頭の回転と気力が 急に衰えたそうです。
また 夫の義母も 一昨年88歳の卒寿のお祝いをみんなにしてもらったとたんに
自分は 歳をとったのだと意識してしまって 体力の衰えを感じ始めたそうです。義母も まだ週2回の水泳と 日曜日には教会でボランティアもしています。スマホもLINEもパソコンも活用している今年90歳になる今どきのお婆さんなのですが・・・。。
ふたりの母たちから そんな話を聞いてから
我が家の環境では 88歳までは元気に生きられ 仕事もできると思ったのです。
だから 80歳で仕事をするということはそんなに難しくはなく
好きなことを楽しく仕事にしていれば良いのだと 気負いなく感じられるようになりました。
だから できる限り 現役で仕事をして 頭を使っていたいと思っています。
そう、人生100歳の時代をどう生きるかは 気力という体力を持ち続けることがとても大切なのだと考えるようになりました。